サロン運営をされていらっしゃる皆様、また、従業員の皆様、また関連される
すべての皆様、このたびは新型コロナウィルスにより、計り知れない損害を
受けていることと思います。心よりお見舞い申し上げます。
今回はそのような惨禍の中、少しでも皆様と情報共有をさせていただきたいと思い
新型コロナウィルスに対する公的セーフネットを取り上げたいと思います。

資金繰りの強力なサポートには融資と助成金があります。

代表的な融資にはセーフティネット4号、5号や政策禁輸公庫の特別貸し付けが
あります。今回は、4号が100％保証協会の保証付き、政金公の融資は
3000万円以下であれば実質無利子であるなど、借り手にとっては安心して利用
できる内容になっています。しかし、これらはあくまでも融資であるので、
当然約定通り返済する義務があります。
また、４号、5号は市区町村長の許可のもと、信用保証協会が引き受け、金融機関が
融資するという制度です。つまり信用保証協会がOKでも、金融機関が
貸し渋る可能性もあり、実行までにはかなり時間がかかると思われます。
また政金公の特別貸し付けは、書類を提出してから実際の面談までは最短で
1カ月かかっており、こちらも実際の融資にはかなり時間がかかってしまいます。

一方、代表的な助成金である休業による雇用調整助成金は、管轄の職安が相談に
のってくれます。書類の申請が複雑だという声もありますが、実際に行ってみると、
従業員さんの出勤簿や就業規則が整っていれば、そんなに難しくありません。
また、今回は特例措置で雇用保険未加入でも対象になります。
書類は計画届4種類、支給申請6種類です。特に計画届は簡素化されているため
すぐに用意できると思います。
まずは事業所において、休業した場合、従業員さんの給与をどこまで保障するか
従業員さんの代表と休業協定を結んでください。
また、書類を提出する前に、事前説明会に参加することをお勧めします。

コロナは必ず収束します。休業しながらも従業員様に最低限のお給料を支給して
社会が回復した時に備えることが大切です。

しかし、問題は家賃です。
固定費の双璧、家賃に関しては、本日現在(5/11)まだ、政府から決定が
おりてきておりません。与党と野党の足並みが揃っていない状況です。
近日中に決定される見込みですので、また経験談を踏まえながら
情報が入り次第お伝えいたします。